はじめに
動画の「場面と場面のつなぎ」は、視聴者の感情や没入感を大きく左右します。ただ映像を並べるだけでなく、ストーリーやテンポに合わせた“トランジション”の選定が、作品の完成度を高める鍵です。
目的別・おすすめトランジション10選
① クロスディゾルブ(Cross Dissolve)
特徴:前の映像が薄れていき、次の映像が重なるように現れる
おすすめシーン:時間の経過/穏やかな転換/ナレーションに合わせたカット間
効果:違和感なくスムーズ。特にVlogやドキュメンタリーと好相性。
② スライド(Slide / Push)
特徴:画面が横または縦にスライドしながら場面が切り替わる
おすすめシーン:場面紹介/テンポの良い商品レビュー/旅行系
効果:軽快でリズミカル。モーションと組み合わせるとより自然。
③ ズームイン/ズームアウト(Zoom In / Out)
特徴:映像が拡大・縮小して切り替わる
おすすめシーン:場所の切り替え/重要カットへの導入
効果:視線誘導がしやすく、カメラワークのような没入感が生まれる。
④ スピントランジション(Spin / Swirl)
特徴:映像が回転しながら切り替わる、動きの強い演出
おすすめシーン:アクション、ミュージックビデオ、変身・シーン切替
効果:派手で目を引く。強い動きがある動画との相性が良い。
⑤ グリッチ(Glitch)
特徴:ノイズやデジタル乱れのような演出での切り替え
おすすめシーン:ゲーム実況、サイバー、リズム系編集
効果:破壊感・デジタル感の演出に最適。テンションを一気に変える演出が可能。
⑥ ジャンプカット(Jump Cut)
特徴:同じ構図の中で“突然変化”を見せるカット
おすすめシーン:着替え/変身/食べ物の変化/場所移動
効果:音と合わせて“スッ”と変わる驚きが生まれ、SNSで人気。
⑦ フラッシュ(White / Black Flash)
特徴:一瞬白や黒で画面をフラッシュさせて場面転換
おすすめシーン:ビートの切り替わり/ドロップ前/転換点の演出
効果:音とシンクロさせると中毒性UP。短尺動画向け。
⑧ マッチカット(Match Cut)
特徴:異なるカットの中で形や動きを一致させて自然につなげる
おすすめシーン:朝→夜、手→手、ドア→ドア などのシーン連携
効果:プロっぽい印象を与える。違和感ゼロの高品質編集に。
⑨ カメラワープ(Camera Whip / Motion Blur)
特徴:カメラを振るような動きでつなぐ手持ち演出
おすすめシーン:短時間の移動/ダンス動画/ビジュアルチェンジ
効果:手軽に派手さを出せて、スマホでも簡単に再現可能。
⑩ シェイクカット(Shake Cut)
特徴:一瞬の揺れとズームで映像を強制的につなぐ
おすすめシーン:ギャグ演出/失敗シーン/激しい展開
効果:視覚的な“衝撃”を与える。TikTokやショート動画と相性◎
トランジション使用時の注意点
ポイント | 内容 |
---|---|
🎯 目的に合わせる | 映像の意味やテンポにあったものを選ぶ |
🎧 音と合わせる | 音ハメ編集にすれば1.5倍印象的に |
🚫 使いすぎNG | 1本の動画内で2〜3種類が限度。多用は逆効果 |
まとめ
トランジションは“つなぎ”ではなく“演出”です。
どんな動画にも使える万能トランジションと、目的に応じた使い分けを理解することで、視聴者の記憶に残る動画が作れるようになります。
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